ロヴァス法

ロヴァス法
 オレ・イヴァ・ロヴァス(1927-2010)『自閉症児の教育マニュアル』著者
ロヴァス(Lovaas O L 1927~2010)は、カルフォルニア大学ロサンゼルス校で1960年初頭から40余年、一貫して自閉症の行動治療の研究を展開してきました。アメリカ保健省と教育省は2003年11月にワシントンで「自閉症サミット」を開催し、ロヴァス法と呼ばれる応用行動分析(ABA)に基づく早期高密度行動介入モデル開発の経緯、基礎理論、治療すべき行動、治療結果の予測因子を報告しています。
1927年ノルウェーの寒村リールに生まれる。1951年、アメリカ合衆国アイオワ州デコラのルター大学卒業。同年、シアトルのワシントン大学大学院博士課程臨床心理学研究科に入学。同大学修士(1954)、同Ph.D.(臨床心理学1958)。さらに3年間、同大学児童発達クリニック講師として、応用行動分析学のパイオニアたちと交わり、新しい学問、応用行動分析学の研究に従事。
1961年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校心理学講師に招聘され、以来2003年まで教授職にとどまる。UCLAでは1962年以来、米国精神衛生研究所から科学研究費補助金を40年以上切れ目なく獲得して、自閉症治療研究プロジェクトに取り組み、将来大きな影響力を与える重要な論文を次々に発表した。応用行動分析学を臨床現場に普及させることに力を注ぎ、重要な治療マニュアルを開発するとともに、教育用のフィルムを製作、また国の内外で頻繁にワークショップを開催し、何百人もの参加者の前で、初対面の自閉症児に1対1指導のライブ・デモンストレーションを行った。ロサンゼルスに「ロヴァス早期介入研究所」(LIFE)を創設し、UCLAヤングオーティズム・プロジェクトの継承発展を図るとともに、全米各地に多くの支部を結成し、さらにイギリスやスペインや北欧などにも拡大して、応用行動分析による良質の治療サービスを提供している。その優れた業績に対して、エドガードール賞、アメリカ心理学会特別研究貢献賞、カリフォルニア州議会特別賞、グッゲンハイム・フェローシップなど、数多くの賞が与えられた。
ロヴァス法の特徴は「よくわかる発達障害第2版」の中にも紹介されていますが、検索してみると次のようなサイトが見つかるのでご紹介します。
以下、一部抜粋
110人に1人が自閉症スペクトラム障害と診断される時代に 有効性が実証された応用行動分析に基づく治療
 
 
 ロヴァスが提唱する最も有効な治療法は、2、3歳の幼時からスタートさせる、応用行動分析に基づく、週40時間2年以上の1対1の早期高密度行動治療である。
米国保健社会福祉省(1999)は、『メンタルヘルス:公衆衛生局長官報告』において、「応用行動分析の方法は、不適切な行動を減らし、コミュニケーションと学習と適切な社会的行動を増やす上で有効であることが、30年に及ぶ研究によって実証された。
ロヴァスらは、よくデザインされた心理社会的介入を行い、19人の自閉症児に集中的な行動療法を2年間適用して、2つの比較群と比較した。  実験群は小学1年時と児童期後期と青年期にフォローアップされ、ほぼ半数が通常の教育に参加できていたが、比較群で同様の改善を示したものはほぼゼロだった。その他の多くの研究グループがロヴァス・モデルの反復再現を少なくても部分的に実現している」と評価した。  ロヴァスは、「治療密度」(トリートメント・インテンシティ)という変数に着目し、それが治療の成否を決定する最も重要な変数の1つであることを実証した。治療とは患者さんが週1回クリニックに出かけて、1時間程度診てもらうことである、これが私たちの常識である。ところがロヴァスの方法は週1時間どころか40時間もの高密度治療を早期に最低2年以上適用するという型破りなものだった。当然週40時間の治療は1人ではできない。5人以上のセラピストがチームを作り、粘り強く交代して指導し続けなければならない。子どもに毎日クリニックに来てもらって治療することは不可能なので、セラピストの側が家庭に出向いて出張治療する。