母親は子どもを愛しているという神話

おはようございます。自律サポートカウンセラーの甲斐です。

子どもを愛せないという母親からのカウンセリングもさせて頂いてきました。

母親というものは、母性愛があってどんな母親でも子どもを愛しているものであるという神話。

本当にそうでしょうか?

あるお子さんは言います。

「幼いころから、何不自由なく育ててもらいました。

食べ物も充分ありましたし、洋服も買ってもらいました。誕生日にはプレゼントももらいます。しかし、寂しかったのです。」

その事を誰かに言うと、「お母さんも大変なのだから、もっとお母さんを助けなさい」と言われ続けた結果、自分を責めているという人がとても多いのです。

何不自由なく育ててもらっているのに、寂しいと言ってはいけないのだと、自分の心にさえも嘘をつき、寂しさを見つめないようにしてきた結果、大人になった今、憂鬱な状態がいつも付きまとい、自己肯定感が持てないという方、とても多いのです。

そういう人は、仕事はバリバリできます。そして、自信たっぷりに見えるのです。ですから、余計に周りの人にはわからないのです。

突然、言いようのない寂しさに襲われ、眠れない夜を過ごすことがあります。

いかがですか?

寂しいという気持ち

これまで誰にも聴いてもらえなかった。理解してもらえなかった。そのことにさえも気が付いていないのです。

こういう親の事をスーザンフォワードは毒になる親と呼んでいます。

しかし、このような親も、「よし!子どもを虐待してやろう!」とは思っているわけではないのです。ですから、お子さんが大人になった時、「子どものころこうだったよね。」というと、キレる母親がとても多いのですね。カウンセリングをしていてもこのようにキレる方は多いのです。今さらどうしろと言うの!と怒り出す方もいらっしゃいます。口では「ごめんなさい。」と謝ったとしても心の中では怒っているのでお子さんは見抜きます。言われた親御さんもどうすればいいのか分からないのですね。

その行動は無意識のうちに、直面しない感情によって引き起こされているということを忘れてはいけません。

「子どもを愛せないのです」と言ってカウンセリングを受けに来てくださる人は、深層心理ではこのことに気がついてはいるということなのですが、その事にも気が付きません。何をどう考えたらいいのかわからないという状態です。

彼女たちもまた、自分自身の深い悲しみ、絶望感、不安、恐怖から逃れようとして、娘を利用して権力や影響力や支配で埋めようとしているのです。

 「不幸にする親」 ダン・ニューハース著 より引用させて頂きます。

有害なコントロールのパターン

  

かまいすぎて子どもを窒息させる親

このタイプの親には、次のような特徴があります。

・子どもが耐えがたいほどあれこれ過剰に詮索する。

・人から拒否されたり、一人になることを恐れている。

・自分が望むことと子どもが望むことが区別できない。

・子どもが一人の独立した個人であろうとすると、それをくじこうとする。

・子どもが自分と異なる意見や好みを持つことを容認できない。

・子どもが自分で決めたいと思う重要なことを決めてしまう。

その結果、子どもには次のようなことが起きる可能性があります。

・他人との間に健全な境界線を引くことができない。

・異性と愛情のこもった親密な関係を作り上げたり、相手にコミットすることが困難。

・強い依存心を持つ。

・容姿に自信がない。

・率先して何かを行う積極性が持てない。

「かまいすぎて子どもを窒息させる親」は母親に多く見られますが、父親にもないわけではありません。次の例は、教養も経済的な余裕もある家庭で育った、33歳になる女性弁護士です。彼女の父親もやはり弁護士でした。

「父は議論好きで、私が子どもの頃からよく論戦を持ちかけては、とことん私をやっつけるまでやめなかった。9歳の頃、父は私か読んでいる本を調べるようになり、獣医の本を見つけると、私に黙って捨ててしまった。父は私を医者にさせたいと思っていたので、獣医の本を読んでいるのが気に入らなかったのだ。

中学生になると、今度は私が食べているものを細かく詮索するようになり、父の嫌いなものを食べていると怒って取り上げ、自分が好きなものを無理やり食べさせた。高校3年の時、私が大学入試のためのエッセイを書いていると、父がやって来てそれを取り上げて読み、『これではダメだ』といって自分で書き直した。18歳になって大学が決まり、私は寮に入ることになった。引っ越しの荷作りをしているのを見た父は、『そんなやり方ではダメだ』と言って私かスーツケースにつめた服を全部引っぱり出し、自分が言うようにはじめからつめ直すように言った」

  それは愛情ではなく不安感 

「かまいすぎて子どもを窒息させる親」は、一見、子どものことを思って世話をしているように見えることがありますが、彼らのいう“愛情”とは真の愛情ではなく、不健康な依存心に根ざした不安感です。そういう親は、常に子どもの世話を焼いていないと落ち着きません。事実をいうなら、子どものために彼らがいるのではなく、彼らのために子どもがいるのです。そういう親のもとでは、子どもは親のために世話をされなくてはならない対象にされてしまいます。

「子どもを窒息させる親」は「子どもは自分とは違う人間である」ということがほとんど理解できません。こうした親子の関係を、心理セラピストは「絡みついた関係」とよびます。自分で意識していようがいまいが、「子どもを窒息させる親」は、子どもが独立して離れていくことが耐えられません。そのため、子どもが大きくなって親から精神的に独立しようとし始めると、見捨てられたように感じて妨害さえします。たとえ本人は善意に基づいた行動だと思っていても、それは独善の一方的な押しつけであり、本当の善意ではないのです。

たまに、非常につらい子ども時代を送った人が親になった時に、「子どもには自分のような苦しみを味わわせたくない」と思うあまり、子どもに干渉しすぎているのにそれがわからないことがあります。自分が体験した苦しみにばかり意識が向いているので、その当人が子どもを苦しめていることがわからないのです。個人的な事情はどうであっても、「子どものため」と思うことが子どもを苦しめているのなら、それは子どものためにしているのではなく、自分のためにしていることになります。

けれども、そういうことを敏感に感じ取る子どももいれば、わからない子どももいます。わからない子どもは、「親はあなたのためにと言っているが、実は自分のためにやっているのだ」と気づくまでに何年もかかることがあります。

  同じ価値観を強いる 

私たちはだれでも多かれ少なかれ、親しい人には自分と同じような価値観を持ってほしいと願うものですが、子どもに”絡みついている”親の場合はそれが極端なレベルにまでなります。そういう親のゆきすぎた願望は、子どもにとっては耐えられない圧力以外の何物でもありません。次の例は、27歳の女性会社員です。

「子どもの頃、父は私が寝る時間になると毎晩のようにべッドにやってきて、かけ算の九九を何度も暗唱させた。上級生になると両親のプレッシャーはますます強くなった。私が学校でよい成績を取ると両親は躍り上がって喜び、父や母の友人が家に来ると、母はきまって私に学校でもらった賞状を持ってきて客に見せるように言った。私は親が知人に自慢するために使われるのがイヤでたまらなかった。 私は一流大学に入ったが、医学部には入れなかった。私を医者にしたかった両親は見るからに落胆し、『じゃあ、弁護士になりなさい』と言った」

「子どもを窒息させる親」がためらいもなく、いとも簡単に子どもの個人的な領域に侵入するのは、自分のしていることが侵入だという自覚がないからです。また彼らは、子どもが何かを達成すれば喜んでほめそやしますが、それは本当の意味で子どもを祝福しているのではなく、子どもが親を喜ばせることを常に望んでいるためです。

  かまいすぎは子どもの心を踏みにじる

次にあげるのは、ソーシャルワーカーをしている48歳の女性の告白です。

「4〜5歳の頃、母は私がやせすぎているといって、大盛りの料理を作って無理やり食べさせたものだった。ところが6歳になった頃には、今度は太りすぎだといってダイエットをさせ、私が友達の家に遊びに行こうとすると、『食べ物を与えないでください』と書いた紙を服に貼り付けた。 母は看護師をしていて、子どもたちの体調をいつも細かく観察していた。子どもたちは少しでも体調が悪いとすぐ“手当て”をされた。ちょっと便秘でもしようものなら、すぐ浣腸されたし、風邪を引けば勤め先の病院からくすねてきたペニシリンを注射された。 私や弟たちは、母の子どもというよりはまるで患者のように扱われていると感じていた。母は、私の服を買う時には、私にたずねることなく勝手に選んで買ってきた。私は着たくもない服を着させられ、したくないヘアスタイルにされ、似合わないメガネをかけさせられ、貧弱な自己像に悩みながらみじめな子ども時代を過ごした。

子どもたちはほとんどプライバシーを持っていなかった。私や弟たちは、シャワーに入る時も、トイレに入る時も、寝る時も、母が様子を観察できるように、ドアを閉めることが許されなかった。それでも子どもの時には、母は子どもたちを心配して世話をしているのだと思っていた。そんな家が異常であることにやっと気づいたのは、大学に入ってからだった」

この女性は、子どもの時からずっと、現実から逃避して内面の世界に閉じこもり、空想の世界に浸る毎日を過ごしていました。子ども時代に「窒息するような気分」にさせられた母親の過干渉は、大人になってからは巨大な閉塞感となってのしかかり、彼女は48歳の今に至るまで、自分で何かを決めることに自信がなく、人からは低い評価をされているように感じ、自分が望むことをはっきり述べることができない人生を生きてきました。 「子どもを窒息させる親」にとって、子どもが自分と異なる意見を持つことは自分を拒否したのと同じであり、子どもが精神的に独立して自らの人生を生きようとすることは、親に対する裏切りと映ります。彼らは、子どもが自分とは異なる人間だということが容認できないのです。

 

 

 

 
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